2019年8月24日土曜日

イライザのはちみつと木の実のパン

 お婆ちゃんが死んで、部屋にのこされたのは山のように積まれたたくさんの本と、たったひとつのびんだった。
 そのびんのなかには「パンのたね」が入っていた。
 お婆ちゃんがいつも話していた。ずっとむかしに、水兵さんからパンのたねを分けてもらったって。

 お婆ちゃんは遠い遠い国でうまれ育って、おじいちゃんと結婚して日本へやってきた。

2019年8月16日金曜日

8月の晩ごはん

 いつかの晩ごはんはいろいろなものを巻いたロールカツを、その前の晩はエスニックなトマトのカレーに野菜パコラ(インドの天ぷら)を、その前は、なんだっけ、、、牛肉ときゅうりとトマトのガパオ炒めかな。
 その時はいっしょうけんめいなのに、たべおわると間もなく忘れてしまう。「欲求というものは、満たされた瞬間にきえるのだ」と、むかし見た海外ドラマsex and the cityの中で言っていたっけ、、、。

 お盆中は連日ごちそうばかりたべて胃が疲れているので昨夜はお茶漬け。塩こんぶに、友人Iちゃん自慢のてづくり梅干し。いまどきめずらしく、顔がゆがむほどすっぱい梅干し。でもさっぱりしておいしかったなぁ。
 連日ごちそうなので、家でたべるときはそうめんかお蕎麦ばかりたべている。夫がえらんだ「ごまだれつゆ」がお蕎麦に合って、おいしい。むすめはあいかわらずわたしの作るものすべてに文句をつけ、お蕎麦が並べば「そうめんがいい」と言って泣きわめく。こういうときは、すべて夫にまかせる。穏やかに気長に、むすめと向き合う夫。しばらくして落ち着いたむすめは、やっとお蕎麦をたべた。
 
 お盆の恒例行事である小学校の同窓会へ行ったら、5、6年の担任だった先生に「おまえは、ほんとうになまえのとおりの子やった、天真爛漫。見た目は落ち着いとるんやけど、中身はからっぽ。まるっきりこどもなんやわ〜。」と、お酒に酔った柔らかい声と愛情あふれる眼差しで言われた。先生は私たちのことをほんとうの子どもみたいに、もとい、大げさでなくそれ以上にかわいがって、愛してくれた先生だった。
 それで先生に「そうなの、わたし、夫に『うちには子どもが三人だとおもってる』って言われたもん」と言ったら、先生が目を丸くして「ほんとにか!おまえ、いい人つかまえたなぁ〜〜!」だって。先生はやっぱりわかっているんだな。

 それでその同窓会というのは毎回、同級生のKくんが親から引き継いだお寿司屋さんで開かれるので、今では大将となったKくん仕込みのお料理をいただけるのである。このときは、焼き茄子とごまどうふの出汁かけがおいしかった。それから茶碗蒸しに雲丹が入っていたのは初めて。Kくんの握ったお寿司を、みんなで、「そうそう、このイカ、なつかしいよね」なんて言いながらたべた。

 そうだ、ガパオ炒めの前は、冷やし中華だった。

2019年8月4日日曜日

こどもの目線

 一昨日の朝、いつものようにトーストしたパンを食べようとしたらそれを見ていた娘が目を丸くして「でっかいパンだな!プールみたい!」と言った。
 プール!?とおどろいて左手に持ったパンをあらためて見てみると、スライスされた楕円形(まあるい大きなパンだったので、スライスすると楕円形のような形になる)のパンのうえで、たっぷり乗せたバターが溶けきってひかっていた。
 なるほど、まあるいパンがプールで、溶けたバターが水っていうことかな?と思った。こどもの言葉はとてもおもしろい。はっとさせられることが多くて、書き留めておこうと思うのに、いつも後回しにされて記憶の彼方へと行ってしまう。



写真は、先日むすめが作って見せてくれた「プール」。なんてかわいいらしいんだろう。


2019年8月2日金曜日

自分への戒め

いまのこの状況で、なにかを成そうとしてはいけない。
いまはひたすらに目の前に流れるものに身をまかせておけばいい。
時が満ちたら着実に歩んでいけばいい。